「ぼくは747を食べてる人を知っています」
大阪春の演劇まつり参加公演 舞台芸術・芸能見本市2004大阪連携公演
エレベーター企画があえて挑戦した、初の「エンターテイメント系ほろにがラブストーリー」。この作品では、ク・ナウカの看板俳優を含めた実力俳優陣を東京、大阪、奈良から迎え、多くの登場人物をたった5人で演じ分ける手法をとった。3方向対応のフラットな舞台に5台の自転車が駆けめぐり、スピーディに場面展開。まるで青空に小型セスナが舞っているかのような印象を観客に与え、生ピアノによる音楽効果は、シンプルな舞台を美しい田園風景に変えた。愛のために飛行機を食べる男と、それを取りまく人々−−この突拍子もないストーリー、個性的な役者と舞台美術を見事にまとめあげ、「第28回大阪春の演劇まつり」で11年ぶりとなる「作品賞」(大賞)を獲得。エレベーター企画にとって、プロデュースの新たな可能性を見いだす作品となった。

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原作: ベン・シャーウッド
 "The man who ate the 747"
脚本: 外輪能隆
演出: 外輪能隆
出演: 土本ひろき
阿部一徳(ク・ナウカ
たきいみき(ク・ナウカ
京 ララ(強力集団ララパルーザ
虎走 萌(劇団くすのき)
場所: プラネットホール
日: 2004年 7月30日〜8月1日

 

 

"ぼくは747を食べてる人を知っています"

オフィスに届いた一通の手紙。男は中西部の田舎町へと向かった。
彼は世界記録全集『ザ・ブック』に載せるレコードを承認する記録係なのだ。
たどり着いたその町では一人の農夫が、巨大ジェット機の主翼を、コクピットを、
尾翼を、そしてブラックボックスを、金属粉砕機で粉にして食べていた。

いったい何のために?

このおかしな農夫を取りまく田舎町での出来事。
間違いなく「これは至高の愛の物語である」。

   

    

虎走 萌
土本ひろき 京 ララ たきいみき 阿部一徳
 

[至福千年の外輪演出]

 外輪氏の演出については、僕はほとんどファンと言っていい存在だ。ファンと呼ばれる人種に「なぜそれが好きか」を語らせても、無限に語り続けるか、または目を潤ませて信仰告白をするかの、いずれかだろう。だから僕に、それだけは尋ねないでほしい。ああ、でも、どうしてもこれだけは言っておきたい。
 外輪演出は、旧約聖書のようなものだと。いつかは、と約束された解放の瞬間に向けて、しかし現実には一つ一つ重ねられる失敗が、いっそう、期待を募らせるのだと。「期待をする」ということ自体がこの上ない喜びとなってくるのだと。そしてわれわれは知るのだと、劇場は満足をむさぼるためにあるのではなく期待に胸を震わせるためにあるということを。

宮城 聰(演出家/ク・ナウカ シアターカンパニー代表)


PHOTO  「悲劇喜劇」評▼ 「劇場通い」評

「授業」
利賀サマー・アーツ・プログラム参加公演
この予定的な齟齬と破壊。そしてその繰り返し。この劇の演出では「繰り返され、そしてそれは予定されている」ということに着目してみたいと思う。そう、ここには奇妙な調和がある。事実としておきている殺人という破壊行動と、精神的な安寧がこの劇の中では同居しているのだ。しかしこれは特異なことではない。私たちはいつもそうだ。細い線上でゆらめく破壊と安寧、『授業』はそんな線上の物語である。
作: イヨネスコ
演出: 外輪能隆
出演: 土本ひろき
若林ゆい
(EVKKWorkShop)
生島裕子
ego-rock・EVKKWorkShop)
場所: 利賀芸術公園内
スタジオ
日時: 2004年 8月6日

「授業」PHOTO>>>
アリス・フェスティバル in 大阪」参加公演 「大阪ナイトカルチャー」協賛事業
新・Kyoto演劇大賞」(仮称)第3次ノミネート劇団(作品)選出
とある街の一室で奇妙な授業が行われている。痛々しい女中が現れ、何かを無心に整理しはじめる。コミュニケーションによるコミュニケーションの破壊と偏在と歪曲。エレベーター企画の美しくも危うい愛の世界が交錯します。
作: イヨネスコ
演出: 外輪能隆
出演: 土本ひろき
若林ゆい
(EVKKWorkShop)
生島裕子
(ego-rock・EVKKWorkShop)
日時: 2004年10月
30日(土)19:30
31日(日)13:00/16:00
(開場は開演の20分前です)
場所:
PHOTO▼ 「劇場通い」評


「アンソロジー4multiple」
短編連続公演 全20ステージ
作: よしもとばなな
栗田有起
演出: 外輪能隆
場所: フジハラビル(大阪市北区天神橋1-10-4)
日時:

2005年1月8〜10日


 CAST

土本ひろき

谷 省吾
いるかHotel
菊池康治
ウラナチ
小笠原 聡
ミサダ
プロデュース
谷 啓吾
小春侍
松本喜美子
宮嶋ユオリ
Passione
中道亜希
日和佐美香

 STORY

『溝への忘れ物』
 夫が戦争で失った、唇。あるはずのものがなくなってしまったことを受け入れれることができない妻。妻はある食料品店での買い物を再開し、夫のために編んだセーターを埋めてしまう。あの"溝"に、あなたが忘れてきたものは?失った「感触」へのこだわりが深く、悲しくひろがってゆく。

『豆姉妹』
 第26回すばる文学賞受賞、栗田有起『ハミザベス』からの一編。SM女王に転身した姉とつつましく暮らす高校生のわたしのもとに、義理の弟である良太が転がり込んだ。弟といっても同じ学年なのだが。なぜかおねえことばで話す良太を加え、突如として"三姉妹"になったわたしたちの奇妙な共同生活が始まる。

『私の名前を呼んで』
――地下鉄の中で、私は男たちをみる。これは秘密のオーディション
――いつものままでいらっしゃい。
男を選び、仕掛ける少女と、それに乗る気のない男とのちぐはぐな会話が、むなしく切なく続く『私の名前を呼んで』。不可思議で、傲慢な少女のふるまいが孤独で哀しみに満たされた現実(いま)に突き刺さる作品。

『幽霊の家』
 大学の同級生、岩倉君との出会いと別れ、そして再会。ふわふわとした浮遊感と乾いた空気の日常に地道で普遍的な人生の営みや美しさを描く、よしもとばなな作『幽霊の家』。物悲しさの中に希望をたたえた"ばななワールド"が真冬の空に広がる。


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「アテルイ」
大阪現代演劇祭参加公演
作: 中島かずき(劇団☆新感線)
 
第47回岸田戯曲賞受賞作品
演出: 外輪能隆
 
第1回JPAF演出家コンクール優秀賞受賞
場所: 大阪現代演劇祭 <仮設劇場>『WA』
日時: 2005年4月28〜30日
主催: 大阪市/(財)大阪都市協会
助成: 財団法人地域創造
制作: ART CABINET

 CAST

土本ひろき
ともさかけん
Giant Grammy
菊池康治
ウラナチ

大野美伸 hime
姫組
永津真奈
劇団ひまわり
ブルーシャトル
津野倫子
劇団ひまわり

 Guest - Soprano ソプラノゲスト

15歳より声楽を始める。大阪教育大学芸術専攻音楽コース声楽専攻卒業。同大学院修了。その後二期会オペラスタジオにて研鑽を積む。2000年度フランス音楽コンクール声楽部門第1位、及びフランス大使賞、朝日放送賞、2003年第7回松方ホール音楽賞選考委員奨励賞受賞。第34回関西新人演奏会、フランス歌曲研究会主催演奏会等に出演の他、読売チャリティーコンサート「メサイヤ」(ヘンデル作曲)にてソリストを務める。2003年、2004年、フェニックスホールにてソロリサイタル開催。2005年は8月にスイス、9月に大阪にてピアニストのティエリ・ラヴァサ−ル氏とのリサイタルを開催予定。
木澤香俚

 STORY

古き時代。日の国。
帝を中心とする大和の民はこの国を一つにまとめんと帝人軍を組織し、北の民 蝦夷国に攻め入っていた。その頃、都には「立烏帽子党」を名乗る盗賊の一団が現れていた。怒った蝦夷の一群が盗賊と化し都を襲う、と人々は噂し北の民に恐怖していた。しかし、都の守護役についていた武士、坂上田村麻呂はその正体に疑問を抱き、踊り女、鈴鹿の協力を得て、立烏帽子党探索をすすめる。そのとき彼らの前に現れる「北の狼」と名乗る謎の男。男と田村麻呂は、時に反目し時に協力しながら立烏帽子党の秘密に迫る。立烏帽子党とは、蝦夷の女性、立烏帽子が率いる盗賊軍だっだ。彼女は男に言う。「あなたを迎えに来たのです。阿弖流為」男こそは蝦夷の長の息子、アテルイだった。彼は北の神の呪いを受け故郷を追放されたが、大和の民の攻撃を受け一族存亡の危機となった今、北に帰ってともに戦おうと立烏帽子は誘う。己の血の叫びに従い北に帰るアテルイ。強大な帝人軍、蝦夷の中でも彼に反目する蛮甲の抵抗など内外の問題を抱えながら、彼は一族の長として成長していく。しかし、彼の抵抗はおもわぬ展開を呼んだ。蝦夷討伐の切り札として田村麻呂に征夷大将軍の命がくだったのだ。北の英雄アテルイ、征夷大将軍坂上田村麻呂。二人の宿命の対決に向けて運命の歯車はゆっくりと回っていくのだった。

 仮設劇場『WA』

●こんな劇場を待っていた。
これがエレベーター企画の第一印象だ。本来、劇場はどんな芝居にも対応できる「無」の状態であることが必要なのに、こいつはクセモノだ。劇場そのものにクセがあってもいいじゃないか!そんな作り手の意志が強く聞こえてくる。空気で区切られたゆるやかな円形空間。「仮設」という、存在の不確かさ――この劇場のアイデンティティを存分に活かして、作品を作りたい。そして、観客に「これこそ劇場だ」と言わしめたい――そう考えたエレベーター企画が上演するのは、なんと、「アテルイ」
海外小説の舞台化を得意とし、繊細で緊密感のある作品作りが定評の外輪能隆が「劇団☆新感線」の代表作を大胆に演出する。エンタメ系とアート系の融合と激突!果たして、この選択は凶と出るか吉と出るか。透明チューブの劇場で、新たな世界が表出する。

●仮設劇場『WA』
全国の建築家を対象にした劇場建築コンペによりデザインが決定。北海道の若手建築家よる斬新なデザインは「曖昧さ」をコンセプトとし劇場の概念をくつがえすものになっている。大阪港にたつ巨大な倉庫の中に設営される予定。

●大阪現代演劇祭
およそ90劇団の応募から12団体が選出され行われる大阪市主催の演劇祭。大阪、京都、東京の旬の演劇人たちが4月から6月までの約3ヶ月間にわたって実験的、挑戦的演劇を繰り広げる。

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「私が語りはじめた彼は」
芸術創造館マンスリーシアター提携公演 
原作: 三浦しをん(新潮社刊)
演出: 外輪能隆
場所: 大阪市立芸術創造館
日時: 2005年9月23〜25日
制作: ART CABINET

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