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09.7.6 エレベー企画 evkk

エナメルのコート

1998.1.23〜24 2ステージ カラビンカにて上演

原作■マルギットハーン(ドイツ)脚本/演出■外輪能隆
出演■大野美伸 声の出演■土本ひろき 森村まひろ

 ある女性のところに見知らぬ男から電話がかかる。「エナメルのコートをお忘れになりましたよ」と。否定する女に、毎日送られてくるエナメルのコート。ついには、エナメルの靴やボディスーツまでが・・・。あふれかえるエナメルの中で次第に狂気を孕みながら、女は決心する。「・・・もう被害者でいるのはやめよう。」ナイフの確信が女を行動させた。ナイフが男を切り裂き、魅惑的なエナメルにうずもれながら女は・・・。

「個」という安寧の殻の中で密かに芽生え、培われた、欲望の中に描かれる倒錯的な世界で展開される、大野美伸による初の一人芝居作品です。

「悲劇喜劇」評

アンソロジー

1998.7.20〜21 2ステージ 森ノ宮プラネットホールにて上演

脚本/演出■外輪能隆

 アンソロジーでは「多くの選択肢の中から優れたものを選び出す」ことにオリジナリティーが存在すると考え、5つの作品集の上演となりました。原作者は中国、アメリカ、ドイツと多岐に渡っていますが、「あいまいな理性」といったものをテーマに作品を選出しました。短い中に深い趣があったりインパクトがあったり、「短いこと」それ自体にも意味がある選出(アンソロジー)です。

客間の珍事
原作■白小易(中国)        
出演■土本ひろき 河野まり子 大野美伸

 脚本で2ページ弱という超短編ながら実に味わい深い作品。
普通の客間で怒った小さな出来事。そこで起こった小さな波紋。
見過ごさてしまうような出来事の中に非常に劇的な要素があることを
じわりと実感させてくれる傑作です

没落と崩壊
原作■チャールズブコウスキー(アメリカ)
出演■稲葉広史 外輪能隆        
 最近ちょっとしたブームになっているBUKの短編。
「常識人」からみればかなり逸脱した人々(それはBUK自身かとも思うのだけど)を描いているのですが
この作品もかなり逸脱しています。さらにそれは現実そのものからの逸脱でもあるように思います。

医療過誤
原作■アートバックウォルド(アメリカ)
出演■稲葉広史 外輪能隆       
 医師と弁護士という現代社会の代表的な職業の登場人物が
人間自らが作り上げた「制度」に翻弄される様子がコミカルに描かれています
ちょっと一息の作品です

 

雨に歩けば
原作■ロビンヘムリー(アメリカ)  
出演■土本ひろき 河野まりこ 大野美伸

雨の中傘もささずに歩いて行く男がいます。彼は好んで雨の中を歩くのです。
そこに、やはりずぶぬれになって歩いてくる女がやって来ます。
旧来の熱情のような恋愛ではなく、現代人の持つ乾いた恋愛感覚の中で
いいようのない不安が描かれている作品です

        

傘の届く距離
原作■マルギットハーン(ドイツ)       
出演■大野美伸 土本ひろき 稲葉広史 河野まり子

 エレベーター企画2度目の登場、マルギットハーンの作品。
平穏とみえる日常の中で、ほんの小さなきっかけが非日常な行為に駆り立てる。
最近「キレる」と称される、現実、日常からの突破口が
ここかしこにぽっかり口を開けていることを実感させる作品です。

      

1998.11.2〜3 3ステージ 森ノ宮プラネットホールにて上演

原作■ダーチャマライーニ(イタリア)脚本/演出■外輪能隆

出演
大野美伸 外輪能隆 福島弘子
松本喜美子 財田ゆう子 森村まひろ
後藤七重 悟空 土本ひろき

 舞台はイタリア。ラジオ局の記者ミケーラカノーヴァが研修から帰宅すると、アパートはものものしい雰囲気に包まれていた。隣人の女性、アンジェラバーリが惨殺されたのだ。折しも彼女のラジオ局では、最近頻発する対女性犯罪についての特集番組を組むになった。その担当記者になったミケーラは、アンジェラ事件を巡る「声」たちを集め始めた。
 人間関係の生じない都市社会で他人からは隠蔽される小さな家族。その繭の中で育まれる不安、憎悪、愛情、欲望。それらが交錯する中、事件はスリリングに展開されていきます。舞台上に整然と並べられたイスを巧に利用した演出と役者たちの「声」が紡ぎだす空間を生かした作品です。

「悲劇喜劇」評

フラミンゴ

1999.6.14〜16 3ステージ 森ノ宮プラネットホールにて上演

原作■フィリップリドリー(イギリス)脚本/演出■外輪能隆

出演
松本喜美子 森村まひろ 土本ひろき
三上カズヤ(演劇集団よろずや)永瀬由ニ(ISC player(s))外輪能隆

父親は家を飛び出し、母親は悲しみにくれる
ロンドン、イーストエンド

昔日の淡い恋の思い出だけを胸に生きてきた男と
少年の束の間の心の交流
やがて自らがもたらす残酷な結末とは、、、。

少年時代の夢と孤独そして
セクシャルな憧憬を浮かび上がらせる美しい作品です

「習慣★HIROSE」評

フラミンゴガーデン

1999.10.10〜12 4ステージ 森ノ宮プラネットホールにて上演

原作■フィリップリドリー(イギリス)脚本/演出■外輪能隆

出演
北村勢吉(COVENT GARDEN CLUB)土本ひろき 大野美伸(エレベーター企画)
千田訓子 タイソン大屋(劇団☆新感線)浜口悟 宮嶋遊央理
財田ゆう子(BBT GROOVERS)岡崎謙太郎 板としあき(演劇衆水銀柱)
守時由希子(逆境VAND)外輪能隆

何もかもがそつなく運ぶ兄貴クライブと
 何をやってもうまくいかないおれ…

 舞台はロンドン、イーストエンド。この対照的な二人の兄弟を軸に、たくさんのエピソードが「おれ」の回想の中に綴られていきます。そしてある日うちあけられたクライブの「秘密」。そのことによって「おれ」は生きる意味を見つけ、また偽りのない気持ちを語ることが出来るようになるのです。

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