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「第28回大阪春の演劇まつり・まとめ」
今年度も去る4月10日から8月1日まで4ケ月に亘って「春の演劇まつり」が開催され、合同公演、プロデユース公演を数えると20以上の劇団が参加し、18本の演目が上演された。
小説からの脚色2本を合わせると書き下ろし11本、既存作品7本。歴史のある劇団を中心に全体的に高いレベルの作品が上演された。会場も上演No10は一心寺シアター倶楽、13は谷町劇場、16はフジハラビルで上演されたがそれ以外の15作品は全て森の宮のプラネットホールで上演された。
4月になれば、週末森の宮に行けば芝居が観られる環境を作り続けたユースサービス大阪を核とする主催団体と参加劇団で構成される実行委員会の労を多としたい。
大阪府の財政の困難な状況はマスコミにも何度も取り上げられているが、文化の火を守り、育てる為28回を数える春の演劇まつりがさらに長く継続できるような施策を強く望みたい。
上演作品のうち5作品については既に当誌48号でも紹介されているが、全18作品を下記で取り上げる。
(中略)
エレベーター企画『ぼくは747を食べてる人を知っています』PHOTO▼
[原作]ベン・シャーウッド[脚本・演出]外輪能隆 (七月三〇日夜)
俳優,美術、小道具等演出の目が行き届いている。
乗り物としての自転車が効果的に使われ、人間の移動では表現できないスピード感があり総合的に完成度がたかい。自転車は車になり、椅子になり、状況の変化に応じて自在に変化し、違和感を生まない。「おれはあんたの気をひきたかった」と言う単純な行動が、747を食べることで表現するという男の想い。あなたのためにタージ・マハールを建てるというおとこの想い。それこそが至高の愛の物語り。と銘打ったエンターテイメント。人の心に大切なものを届ける方法は単純なことが最も力を発揮する、とあらためて思う。
土本ひろき、阿部一徳、たきいみき、京ララ、外輪能隆という存在感のある俳優陣に交じり14歳の虎走萌も充分対応力を発揮、完成度を高める為の役割を充分果たした。(初日はピアノ生演奏つき)
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